【ヘアセットが崩れたらどうする?】移動中・会場での応急処置マニュアル
結婚式参列時「せっかくセットした髪型が崩れたらどうしよう…」という心配はつきものです。
どれだけ丁寧にセットしても、外的要因で移動中や長時間の参列中に崩れる可能性は否定できません。「もしも崩れてしまったときどうしたらいいかわからない」「自分で直す方法はあるの?」と不安に思う人も多いでしょう。まずは、崩れてしまう要因を知り、トラブルを回避できると理想的です。
この記事では、ヘアセットが崩れてしまう要因と、崩れたときにどうすればよいか?という不安を解消するため、部分別に役立つお直しアイテムと、すぐにできる応急処置方法をわかりやすくご紹介します。
髪型が崩れる外的要因とは?

ヘアセットを完璧にしても、外的な要因によって崩れてしまうことがあります。
まずは、ヘアセットが崩れる要因を知り、それに対処できる準備を整えることが大切です。特に、サロンでプロにセットしてもらう場合でも、セルフでセットする場合でも、最低限以下の3つの要因には注意しましょう。
天候による崩れ
外的な要因で最も影響が大きいのが天候です。
特に湿気が多い日や風の強い日は、ヘアスタイルが崩れやすくなります。たとえば、巻き髪やふんわりとしたヘアスタイルは湿気によって形が崩れやすく、風が強いと髪が乱れやすくなります。
天候による崩れ対策
事前に天気予報をチェックし、雨や風に備えたアイテムを準備することで、崩れを防ぐことができます。具体的には、強力なヘアスプレーやスタイリング剤を持参する、風の強い日にはまとめ髪にするなどの工夫が有効です。
移動による崩れ
移動中も髪型が崩れる原因となることがあります。
特に満員電車での人との接触、電車や車のシートとの接触、さらにマスクの着脱などが原因で髪型が崩れることがあります。
移動中の崩れ対策
ヘアセット後に移動時間が長くなる場合は、それぞれの状況にあわせた対策が必要です。
もしも天候が悪くなる予報のときは、前項でお伝えした【天候による崩れ対策】を参考に、崩れにくいまとめ髪にしたり、雨や風に強い整髪料を使用するなどの工夫をしてみてください。
徒歩で移動する場合は、天候にかかわらずできるだけ室内移動をしたり、傘をさして髪への影響を防ぎましょう。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は、混み合う時間を避けたり、なるべく座らないでシートに頭が接触しないようにします。車で移動する場合も、座るときは同様に注意しましょう。
事前にサロンでヘアセットをしっかりと仕上げてもらい、崩れにくいスタイルを選ぶことも大切です。
着替えによる崩れ
ヘアセットをしてからドレスに着替えると、衣類との摩擦や接触で髪型が崩れる可能性が高くなります。着替えによる髪型の崩れを防ぐためには、できるだけヘアセット前に着替えることが理想的です。
着替えによる崩れ対策
ヘアセット後に着替えなければならない場合、着替える前の服もドレスも、前開きのものを選ぶようにしましょう。かぶるタイプの服は髪型に摩擦を与えるため、ヘアセット前に着替えるのがのぞましいです。
また、どのようなデザインの服であっても、着替える際はヘアセットに引っかからないよう、優しい動作を心がけるとよいでしょう。
総合的な対策|会場近くのサロンを選ぶ
移動時間が長くなると、どうしてもヘアセットが崩れる可能性が高くなります。崩れを最小限に抑える総合的な対策としては、できるだけ会場近くのサロンを利用することです。
移動中のストレスや心配を減らし、会場到着後も髪型を保つことができるため、ヘアセットの持ちをよくするためにも効果的といえるでしょう。
このように、外的な要因に対する対策を事前に準備をしておくことで、結婚式当日を安心して迎えることができます。ヘアセットが崩れる不安を減らし、素敵なヘアスタイルを一日中キープするための準備を整えておきましょう。
「移動中の崩れ対策」として、会場近くのヘアサロンを選ぶのもおすすめです。神奈川県の馬車道やみなとみらいでヘアセットができるサロンをお探しの人は、以下の記事をご参考ください。
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③ みなとみらい・馬車道で早朝ヘアセットができるサロン
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【髪質&アレンジ別】崩れやすいポイントと対処法

髪型や髪質にあったアプローチは、崩れにくく、美しい仕上がりを長時間保つことにつながります。
髪質に応じた崩れ対策をする
髪質や特徴によって、崩れやすいポイントやスタイルが異なります。ヘアセットを長時間きれいに保つためには、髪質にあわせた崩れ対策が非常に重要です。
まずは、髪質にあった髪型をするようにしましょう。
たとえば、カールが落ちやすい直毛の場合は巻き髪スタイルを避ける、ボリュームが出にくい細い髪はタイトにまとめるスタイルを選ぶと、崩れたときに目立ちにくいでしょう。髪質改善や縮毛矯正をしている場合は、元々の髪質やお悩みなどもヘアメイクさんに共有すると対策をしてもらいやすくなります。
そのうえで髪質に応じた対策をすることが、スタイルをキープし、崩れを防ぐことにつながります。
以下は、髪質と崩れ対策の一例です。
【髪質に応じた崩れ対策一例】
- 直毛(サラサラ髪)
- カールやウェーブをキープするためのスプレー使用:直毛の髪はカールが落ちやすいため、スタイリング剤をしっかり使ってカールをキープする。
- ヘアアイロンでしっかりと熱を入れた後、冷ます:熱を加えてから冷ますことで、カールやウェーブが長時間持続する。
- スタイリング後に軽くスプレーで固める:軽めのホールドスプレーを使うことで、サラサラ感を保ちながらも髪型の持ちがよくなる。
- カールやウェーブをキープするためのスプレー使用:直毛の髪はカールが落ちやすいため、スタイリング剤をしっかり使ってカールをキープする。
- 太くて硬い髪
- ボリュームダウンを心がける:太く硬い髪はボリュームが出やすいので、髪の根元を抑えるスタイリングが有効。ただし、ベタッとした質感にならないように注意する。
- 重めのスタイリング剤を使用:ヘアムースやワックスなど、少し重ためのスタイリング剤を使うことで、髪のおさまりがよくなる。ただし、ベタッとした質感にならないように注意する。
- サイドや後ろの毛先をタイトにまとめる:顔周りや耳後ろをしっかりタイトにまとめることで、全体的にまとまりが出る。
- ボリュームダウンを心がける:太く硬い髪はボリュームが出やすいので、髪の根元を抑えるスタイリングが有効。ただし、ベタッとした質感にならないように注意する。
- 細い髪
- 軽めのスタイリング剤を使用:細い髪は重たいスタイリング剤だとペタンとなりやすいので、軽めのスプレーやムースを使用する。
- 根元からふんわりボリュームを出す:根元にボリュームを持たせるため、巻く際はしっかりと根元から巻いて、ふんわり感を出す。
- オイルで艶感をプラス:細い髪でも艶感を出すことで、軽やかさと華やかさが増し、崩れにくくなる。ただし、ベタッとした質感にならないように注意する。
- 軽めのスタイリング剤を使用:細い髪は重たいスタイリング剤だとペタンとなりやすいので、軽めのスプレーやムースを使用する。
- くせ毛・縮毛
- 縮毛やくせ毛を活かしたスタイリング:ゆるいウェーブやボリュームがポイントとなるアレンジなど、自然なクセを活かすスタイルを選ぶと崩れにくい。
- ストレートアイロンでサラサラに整える:クセが強い場合は、ストレートアイロンで根本から毛先までまっすぐにしてからスタイリングを加えると、崩れにくくなる。ただし、クセの質によっては湿気などでストレートが取れてしまうので注意する。
- 抗湿気効果のあるスプレーを使用:湿気を防ぐスプレーで髪の膨らみやクセを抑える。
- 縮毛やくせ毛を活かしたスタイリング:ゆるいウェーブやボリュームがポイントとなるアレンジなど、自然なクセを活かすスタイルを選ぶと崩れにくい。
- 柔らかくて細い髪
- カールをつくる場合はしっかりとホールド:髪が柔らかいとカールが崩れやすいため、強めにカールをつくり、スプレーでホールド力を高める。
- ピンやヘアアクセサリーで補強:柔らかい髪は、ピンやヘアアクセサリーで形を整えると崩れにくくなる。ただし、ピンや飾りの重さに耐えられない場合もあるので、軽め、小さめのアイテムで補強する。
- 梳き毛や逆毛をたててボリュームを出す:髪にボリュームを持たせるため、梳き毛(髪の毛を模した黒い詰め物)や逆毛をたてて、ボリュームを出してスタイルをキープする。
- カールをつくる場合はしっかりとホールド:髪が柔らかいとカールが崩れやすいため、強めにカールをつくり、スプレーでホールド力を高める。
- 多毛
- しっかりとまとめる:多毛は、シニヨンなどのまとめ髪スタイルを選ぶと、崩れにくく一日中安定しやすい。
- ヘアピンやゴムでしっかり固定:髪のボリュームが出やすい人は、ゴムやピンでしっかりと固定する。必要に応じて固定する箇所を増やし、長時間キープできるようにする。
- 軽くストレートにしてから巻く:全体を軽くストレートにしてから、スタイルをつくることで、毛量の多さが目立ちにくくなる。
- しっかりとまとめる:多毛は、シニヨンなどのまとめ髪スタイルを選ぶと、崩れにくく一日中安定しやすい。
髪型に応じた崩れ対策をする
髪型によって崩れ方が異なるため、希望する髪型にあわせた崩れ防止&対処法をしっかり理解しておくことが重要です。
たとえば、編みおろしスタイルはゆるくつくるほど風に弱くなるため、透明ゴムで固定し、ヘアスプレーを使用して仕上げます。シニヨンの場合は、ピンの緩みやおくれ毛に注意し、予備のUピンを持参すると安心です。
以下に人気のヘアアレンジと崩れ対策をまとめましたので、ぜひご参考ください。
【髪型に応じた崩れ対策一例】
髪型やパーツなど | 注意点 | 対策 |
お団子・ポニーテールなどのまとめ髪 | ・ヘアの長さによって崩れやすい | ・ピン・マトメージュ(固形ワックス)・スプレーなどで固める |
ハーフアップ | ・おくれ毛がある方はサイドから髪が落ちてきやすい | ・スプレー+ピンで固定する |
シニヨン | ・ピンの緩みやおくれ毛の乱れに注意 | ・目立たないUピンで固定する ・崩れたとき用に、Uピンの予備も携帯しておく |
巻きおろし | ・湿気に弱い ・毛先から巻きが取れていく | ・湿気対応のスタイリング剤で仕上げてもらう ・横に広がる髪は、オイルやバームを髪全体になじませ、落ち着かせてからスプレーで固定・耳掛けなどをすると顔周りがスッキリして、全体のボリュームが抑えられる・巻き終わり(毛先)にスプレーを少し多めに使う |
編みおろし | ・ゆるくつくるほど風に弱い ・特に、レイヤーカットをしている場合、かなりまとまりにくく、ケパケパと髪が出てきやすい | ・基本的に、透明ゴム+スプレーで固定する ・髪がまとまりにくい場合は、ヘアムース+スプレーなどで髪をセットすると、自然に固まりやすく崩れにくくなる |
玉ねぎヘア | ・結び目のズレ | ・崩れた場合でも目立たないデザインにする |
前髪や頭頂部 | ・てっぺんや前髪はペタつきが目立ちやすい | ・ふんわりとカールでボリュームを出し、スプレーで固める |
顔周り | ・風や汗の影響を受けやすい | ・前髪やサイドの髪は浮きやすいので、しっかりとスプレーで固定する・おくれ毛が気になる場合、少しラフに仕上げて、自然にまとめることを意識 ・耳にかけたり、ピンで顔周りの髪を整えると、スッキリとして全体のバランスがよくなる |
アホ毛(毛先の浮き) | ・天候や汗の影響などで、頭頂部の毛先が目立つ・特に湿気の多い日には注意が必要 | ・ヘアオイルやバームを使って髪全体を落ち着け、仕上げにスプレーで固定・スプレーをした後、コームで髪を軽く撫でつけ、まとめる |
スケジュールに応じた崩れ対策をする
髪質や髪型に応じた対策に加え、会場までの距離、会場の状況、参加予定の時間帯をサロンに伝えることも大切です。
結婚式は会場についてから長時間過ごすことが多いため、一日中髪型が崩れずきれいな状態を保つための対策をしておきましょう。事前にしっかりとサロンに情報を提供することで、より適切なヘアセットを提供してもらえます。
【スケジュールに応じた崩れ対策一例】
髪型は室内・室外で崩れ方が異なります。
屋外での移動や、会場によっては外でセレモニーをおこなうこともあるため、風や湿気に強いアレンジを提案してもらえるよう、会場の場所や状況をサロンに伝えましょう。
また、二次会まで参加する場合や、長時間移動を伴う場合も考慮して崩れにくいスタイルを相談するのもおすすめです。行動する時間や、移動時間を考慮したスタイリングをお願いして、1日中快適に過ごしましょう。
このように、崩れる要因は様々です。それぞれの理由を把握し、セットする段階から崩れ対策をおこなうことが大切なポイントとなります。
【関連記事リンク】
⑦ 結婚式当日、ヘアセットが崩れないためにできる5つのこと
⑳ どんな髪型が似合うかわからないあなたへ
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持っておくと安心!小さなヘアセットキット
ヘアセットが崩れた場合の応急処置には、小さなヘアセットキットを持参すると安心です。以下のアイテムは、急な崩れに対応できるので、携帯しておきましょう。
当日の持ち物のチェックリストとして、ぜひご活用ください。
ヘアセットキット一例
- 手鏡
どのような状況でも、さっと確認できるように手鏡があると便利です。お手洗いやパウダールームの鏡とあわせ使いすることで、後ろ姿も確認することができます。 - 小型コーム / 折りたたみブラシ
乱れた部分を修正するために、コームやブラシは必須です。特に、細かい部分にも広い面にも使えるコームが便利です。 - Uピン / アメピン
ヘアピンは、色々な形や大きさを用意しておきましょう。目立ちにくくするため、髪色にあわせた色が理想です。 - 予備のゴム
ゴムが外れてしまったり、切れてしまうこともあるため、予備を準備しておきましょう。細めや透明タイプであれば、どのようなスタイルにも対応できます。 - 携帯サイズのヘアスプレー / ミニサイズのオイル
髪全体はもちろん、前髪やおくれ毛の修正に役立ちます。スプレーやオイルは、バッグに忍ばせておけるミニサイズを用意しておきましょう。 - スティックタイプの整髪料
顔周り・アホ毛・まとめ髪部分などを整えるときに便利です。前髪スティックやマトメージュなど、固形タイプで蓋がしっかりと閉まるタイプの整髪料は、液体やジェルタイプよりも安心して持ち歩けます。 - ヘアアクセサリー
ヘアアクセサリーが壊れたり、取れてしまうこともあります。また、広い範囲の崩れを隠す用途でも使用できるので、簡単に付けられる予備のヘアアクセサリーを携帯しておくのがおすすめです。 - ミニヘアアイロン
髪のクセが出てしまったり、巻きが取れてしまうのが心配という場合は、お直し用に持っておくと安心です。コンセント不要の充電タイプを選び、熱い状態でも収納できるヘアアイロン用ケースもあるとよいでしょう。
セットする髪型や当日の天候に応じて、必要なものを揃えましょう。
会場到着後に鏡を見られないときはどうする?
結婚式会場に到着した後、結婚式はタイトなスケジュールで進行します。
髪の崩れが気になっても、自分のタイミングで確認できないこともあります。このように、鏡が見られない場合でも簡単にチェックできる方法を覚えておくと安心です。
たとえば、お手洗いが混みやすい場合は、エントランスや廊下の鏡を使ってさっと確認できます。崩れてしまっていたら、お手洗いに移動してお直ししましょう。また、【ヘアセットキット一例】でご紹介した小さな手鏡を持参しておくと、どこでもチェックができます。ご友人と一緒に参列する場合は、お互いにチェックしあうのもおすすめです。写真を撮影する前や、新郎新婦の再入場前などに、さりげなくチェックする習慣を持っておくと、崩れに気づいたときも迅速に対処できます。
サロンで事前に「崩れ対策」をお願いするときのコツ
ここまでにご説明したとおり、サロンでヘアセットを受ける際は、事前に「崩れ対策」をお願いしておくと安心です。伝え方や内容を、改めて確認しておきましょう。
- 移動時間と移動距離
移動時間が長い場合や、電車で移動する場合は、事前にその旨を伝えることで、崩れにくい仕上がりに調整してもらえます。 - 天気や天候への不安
湿気や風が強い日に備えて、「当日は湿気が心配」「風が強いので風に強いセットをしてほしい」など、気候に関する情報も共有すると、より持ちがよいスタイルに仕上げてもらえます。 - 髪質について
自分の髪質についても詳細に話すことで、土台のつくり方やヘアスタイルが変わり、さらに長持ちします。
より理想的なヘアセットができるように、この3点を必ずサロンに伝えるようにしましょう。
“崩れる前提”の準備が、当日の安心につながる
ヘアセットは、完成した直後は完璧に見えても、天候や状況によって崩れることもあります。そのため、サロンでオーダーするときは、気候や髪質にあった対策をお願いして、崩れないようにリスクを回避することが大切です。また、自分の髪質や予定にあわせた準備をすることも、自然な美しさを長時間キープし、結婚式当日を安心して楽しむ鍵となります。事前にお直し用のヘアセットキットを準備し、携帯するようにしましょう。
ヘアセット専門店 8080(はればれ)は、馬車道・みなとみらい近隣の結婚式場にアクセスしやすいサロンです。移動の負担を減らし、余裕を持ってヘアセットを受けていただけます。
さらに、ヘアセットの経験が豊富なヘアメイクが在籍しているため、当日の天候やおひとりおひとりの髪質にあわせた最適なヘアセットが可能です。施術前には丁寧にヒアリングをさせていただきますので、ご希望はもちろん、心配事や疑問があれば、お気軽にご相談ください。理想のスタイル探しをサポートさせていただきます。